口呼吸に注意してインフルエンザ予防
ここ数年、メディアなどにも取り上げられ、問題視されている「口呼吸」(こうこきゅう)。
本来は鼻で呼吸しなければいけないところ、口を開けて呼吸しまうことで様々な弊害があることがわかってきており、歯科医院などでは、鼻呼吸に戻す指導を強化しています。
特に、「口呼吸」が続くと、歯並びに大きな影響が出てきます。常に口が開いた状態なので、舌を喉の奥に引きつける筋肉を鍛えられず、歯が前歯を押してしまうため前歯が飛び出すような形になったり、顎の成長にも影響を及ぼし歯並びが悪くなったりするのです。
また、表情筋が鍛えられないため、小じわが増え、目の周りや顎の下の筋肉もたるみ、二重あごになってしまったりします。全体に顔の引き締まりがなく、いわゆる「老け顔」になってしまうようです。
また、お口の中が乾燥することで、口臭の原因になることもあります。
本来、鼻から呼吸することで、外気から吸い込んだ空気は、ある一定の湿度を含み、鼻毛などのフィルターで異物を取り除き、肺の中に取り込まれます。しかし、口で呼吸すると、これらが働かず、冷たい外気が直接肺に入ってしまいます。
そのことにより、風邪をひきやすくなったり、免疫力が低下したり、インフルエンザにも感染しやすくなるとも言われています。また、口呼吸は睡眠を妨げたりすることもあるそうです。寝ている時は、鼻呼吸なのか口呼吸なのかを意識することはできませんので、非常に注意が必要です。
実に、大人の5割、子供の8割以上が寝ている間、口呼吸をしていると言われていますので、気付かず口呼吸になっている人が多くいると自覚しておきましょう。
当院では、これら口呼吸になっている人への呼吸の指導や、各種健康指導を行っています。お気軽にご相談いただければと思います。
■ 他の記事を読む■