ミラクルデンチャー症例105 (60代 女性)
当院で実施した入れ歯症例 女性 70代
製作したミラクルデンチャー
治療の概要
年齢・性別 | 60代 女性 |
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治療費用 | 上顎 ミラクルデンチャー (フィットⅤ)右上7左上567 770,000円(税込)(治療用義歯+最終義歯2つの合計) 下顎 ミラクルデンチャー(フィットⅤ)右下7左下57 770,000円(税込)(治療用義歯+最終義歯2つの合計) |
治療期間 | 約1.5年 (約30回、他の治療も全て含む) |
想定されるリスク | ごく稀に金属アレルギーを発症する可能性があります |
入れ歯治療の解説
こちらの方は 北浦和のよしはら歯科クリニックの吉原院長が監修する「入れ歯相談サイト」をご覧になり、入れ歯の症例が100件以上も掲載されていたことからイメージが持てたということで、無料相談にお越しになられました。
別の歯医者さんの診断では、前歯は歯周病が悪化しているので、ほぼ抜かなければいけないと言われ、不安になり、それからネットで歯医者を探されたそうです。
当院で精密検査の結果、確かに歯周病が進行しているところもあり、抜歯をしてインプラントという選択肢も考えられましたが、他の方法がないかを検討した結果、安定したご自身の歯を軸にした入れ歯を提案させて頂きました。
ミラクルデンチャーは、支台歯となる歯の一部だけに負荷かけず、歯全体を見えないところで覆うように設計し、できるだけ複数の歯で入れ歯の負荷を分散します。 まず、歯周病の治療のSRPからスタートします。SRP「スケーリングルートプレーニング」とは、歯周病治療の一つで、超音波の器具等を使用して歯周ポケット(歯ぐきの中)の隠れている部分の歯垢や歯石を取り除く治療です。
歯周病は、現在の日本人が歯の失う原因の1位となっており、成人の8割の方が罹患している病気です。昔は歯槽膿漏と言われたことから、赤く歯ぐきが腫れる程度の軽傷の病と勘違いされることがありましたが、実は進行すると歯を支える骨が溶けて、歯が抜けてしまうばかりか、全身の疾患に大きく影響する恐ろしい病気なのです。歯周病の進行を止め、安定した口腔内を確保することが、入れ歯治療においては大切なステップになります。
歯周病の方にミラクルデンチャーを使用することが多い理由の一つに、入れ歯が残っている歯を守り、残っている歯が入れ歯を支えるという持ちつ持たれつの関係にあることです。他の歯医者さんでは、残すことが難しいと言われた歯でも、歯周病治療と維持装置となる入れ歯により、残すことが可能な場合があります。
将来的に、止む無く抜歯になる歯が出てしまった場合でも、そこに「増歯」という修理を行うことが可能になります。入れ歯は素材や構造によって、歯を付け足しする修理ができないこともあり、未来に合わせて対応できるところは、ミラクルデンチャー優れた一面です。
咬合力ではインプラントの方が良い結果が出るケースが多いですが、身体的、経済的な負担が大きくなることを考慮すると、「変化に対応できる入れ歯」は治療法として検討する価値があると思います。